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『ゴールデンアックス ザ ミュージック』配信開始!!

2015年5月20日(水)

ゴールデンアックス ザ ミュージック

お待たせしました!

『ゴールデンアックス』シリーズの楽曲を収録した『ゴールデンアックス ザ ミュージック』がiTunes store、Amazon MP3にて配信開始となりました。

2008年に発売された3枚組CDを収録曲そのままで1枚に凝縮。収録タイトルは、『ゴールデンアックス』(1989:AC版、1989:MD版)、『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』(1992:AC版)、『ゴールデンアックスII』(1991:MD版)、『ゴールデンアックスIII』(1993:MD版)、『ゴールデンアックス・ザ・デュエル』(1995:AC版、1995:SS版)です。

そして、久しぶりのスペシャル企画! 『ゴールデンアックス』シリーズの制作陣にコメントを提供してもらいました。ぜひサウンドと共にお楽しみください。

この『ゴールデンアックス』の音楽集が発売になってはや7年。今やCDパッケージが品切れ入手困難となり、おかげでこうしてデジタル配信される運びなりまして、なんとも大変喜ばしく思っております。

思い起こせばこの『ゴールデンアックス』、1989年に発売された、私が企画した2作目のゲームです。1作目である『獣王記』が完成に近づいたころ、上司から同じチームのまま次のゲームを考えろと指示を貰い、奥行きのある立体的なフィールドでドラクエばりに剣と魔法を駆使するアクションゲームを考えました。

そうしてできたのが、アーケード版『ゴールデンアックス』。シリーズ最初の作品となるのです。

音楽を作るのに参考としたのは、当時人気が出始めたばかりのアーノルドシュワルツェネガーが主演した『コナン』。サウンド担当者にレンタルビデオを無理やり見させ、映画の雰囲気と同じ曲を作る様に指示します。でもこの映画、ものすごく暗くて退屈なシーンが多く、見るだけでも相当に苦痛。

やっと見終わった彼に向かって、僕の要求は「明るく元気な感じの曲」。何を求めているのか、さぞかし解りにくかった事でしょう。
それでもめげずに作ってくれた珠玉の曲の数々。少ない音源を使いこなした、見事な表現力。ゲームのシーンをこれでもかと盛り上げてくれる演出力。今改めて聞き直しても、その完成度には全く頭が下がるばかりです。

その素晴らしい仕事っぷりは、続くメガドライブ版やアーケード版続編たちに引き継がれ、さらに珠玉の曲達が生み出されました。

こうしてデジタル配信版となる事で、これらの曲の素晴らしさを今まで以上に多くの方々に触れてもらえる事、それは開発に携わった僕らにとってとてつもない幸せです。

是非、古き良き時代に思いをはせながら、聞いてあげてください。

AC版『ゴールデンアックス』『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』企画担当 内田誠

「波形でみる名曲紹介!」

『ゴールデンアックス ザ ミュージック』配信を記念しまして、担当タイトルからピックアップした1曲を紹介したいと思います。

『ゴールデンアックス』(MDシリーズII、III)のBGMの制作コンセプト(やや後付け)は、
★そこはかとない重厚感!
★メロディ至上主義!
★おなかいっぱいなダイナミック構成!
→3拍子揃ってこれで大作感バッチリ!(のはず)

今回紹介するのは『ゴールデンアックスIII』の1面荒野BGM「Wilderness」。

そのダイナミックさ加減が視覚的にも明らかであることに驚愕したので共有させていただきます。

波形01

作曲は、現在も当サウンドセクションで活躍中の前田龍之。

彼の栄えあるファーストタイトルがこのプロジェクトでもありました。

電源を入れてはじめてフィールドでプレイする時のBGMとして全てが満たされております。

ちなみに私の担当曲の波形は……

波形02
「Ride The Whirlwind」より

疾走感……。

そう。アクションゲームには途切れない疾走感も必要な局面もあります。

こちらは長い旅路の勢いづけBGMとしても機能していました(たぶん……)。

こんな曲もあり、あんな曲もある。

そんな全体構成におけるアップダウンも通しプレイ感向上のために欠かせない要素です。

どんな曲だったっけ……?

この先は是非ご自身の耳でお確かめください。

MD版『ゴールデンアックスII』『ゴールデンアックスIII』サウンド担当 幡谷尚史

……それでは『ゴールデンアックス ザ ミュージック』怒涛の136曲(!)をご堪能くださいませ~♪