『Shinobi』『Kunoichi』サウンドトラック配信に寄せて

10年以上前になるんですね。『Shinobi』も『Kunoichi』も。

既に当時の記憶はおぼろげですが、歴代の「忍」シリーズと決定的に異なる点として、スピード感を重視していた事は良く覚えています。BGMにしろ効果音にしろ、キレのある音を目指していましたね。テストプレイした時、プレイヤーキャラの瞬間移動する「シャウッ」という効果音が画面のスピード感とマッチして、サクサク進められたのが印象深いです。

『Kunoichi』に関しては、プロデューサーから「BGMはテクノで行きたい」と打診されました。当初は不安でしたが、結果的には敵キャラの機械的な雰囲気が醸し出す世界観とガッチリ噛み合ったと思います。

『Shinobi』のサントラCDはゲームと同時発売されました。『Kunoichi』も何度かCD化の話はあったものの、そのたびに立ち消えてしまい、今回ようやく配信という形でリリースの運びとなりました。

二つ併せてお楽しみいただければ幸いです。

『Shinobi』＆『Kunoichi』サウンドディレクター 瀬津丸 勝

懐かしいタイトル、『Shinobi』と『Kunoichi』のサウンドトラックの配信がスタートしました。この企画を考え付いたのは、2014年5月に発売されたゲームタイトル、『ソニック＆オールスターレーシング TRANSFORMED』にタイミングを合わせて、そのサウンドトラックの商品企画を立てたときに遡ります。

「ソニック」シリーズのみならず、セガ歴代のゲームタイトルをモチーフにしたステージや、キャラクターが数多く登場するそのタイトルには、イギリスのリチャード・ジャックスが手掛けたセガのゲームミュージックのリミックス楽曲が多数収録されていましたが、その原曲はといえば、過去に商品化されていたことはあっても既に廃盤扱いになってしまっていたり、商品化されることなく現在に至るものもあり、入手する機会がないものがあることに気付きました。

楽曲配信のメリットは、比較的短い準備期間で配信が可能なこと、全世界にいる大勢のセガファンに向けて発信することが出来ること、そしてユーザーからしてみると単曲でも購入可能なことなどが挙げられると思います。個人的にはブックレットのデザインや掲載されているクレジットなどの情報も含め、パッケージが好きであることには変わりありませんが、配信を中心としたクラシックタイトルのサウンドトラックライブラリを充実させていくことは有意義だと考えています。その第1弾として企画したのが、ソニックのバースデーを祝った2014年6月に配信を開始した『Sonic R Original Soundtrack』で、今回の『Shinobi』と『Kunoichi』は第2弾となります。

中でも、音源の商品化が今回初めての機会となる『Kunoichi』は、熊谷、澤田、杉山、蓑部、中川、瀬津丸といった面々が制作を手掛けており、その参加クリエイターの名前に興味を惹かれる方も少なくないのでは？と思いますが、その独特な世界観に各々の作風が落とし込んであり、ゲームタイトルの発売から10年以上経った今、振り返ってみるにはとても興味深い音源だと思います。

Jun Senoue （2014.07.23記）

『ぷよぷよフィーバー１＆２ サウンドトラック』サントラ配信に寄せて

～ ぷよぷよサウンドディレクター 安倍 栄基～

この「ぷよぷよフィーバー１＆２ サウンドトラック」が出てから、どのくらい経つかなと思って調べてみれば、もう7年。この長いような短いような7年の間に、いろんなことがありました。

いいですね～7年くらい、ちょっとタイムスリップしたいです、、てな話はおいときつつ、何はともあれ、これまでぷよぷよシリーズと共に歩んでこれたことをとてもうれしく思います。

そして今まではセガストア専売だったのが、今回めでたく配信にて復活！ ということになりまして、ちょっとビックリしています。いやぁ、何が起きるかわからないものですね。めでたしめでたし。

じゃなくって、配信版のこの「ぷよぷよフィーバー1＆2サウンドトラック」ですがまだの人や当時買いそびれて入手できなかった人はぜひ！　どうぞ！ よろしく！

～ ぷよぷよシリーズ総合プロデューサー 細山田 水紀～

ぷよぷよ15周年記念『ぷよぷよ！』のサウンドトラックを制作・発売する際に、『ぷよぷよフィーバー』『ぷよぷよフィーバー２【チュー!】』の楽曲をサントラで聴きたいという声が数多くありました。

実際にリリースするにはいろいろと越えなければならないハードルがたくさんあったのですが、安倍さんと一緒に越えたり避けたりしながら、その声にお応えする形で、当時の販売サイト専売でリリースにつなげたことを昨日のことのように覚えています。

2つのゲームの楽曲を1つにまとめるという、ぷよぷよでは二度としないであろう荒業の1枚となっているので、ぜひたっぷり楽しんでもらえるとうれしいです。